
日本ブルガリア協会会長 東海大学総長 松前達郎
日本・ブルガリア協会は、2001年10月に設立され、来年で10周年となります。当協会の運営、活動にあたり、日頃ご協力を賜っております会員の皆様、並びに多くの関係各位に感謝申し上げます。特に駐日ブルガリア共和国大使リュボミル・トドロフ閣下はじめブルガリア大使館の皆様、また、在ブルガリア日本国大使館、竹田恆治大使閣下のご尽力に対しまして心より感謝を申し上げます。
日本とブルガリアの交流は、1966年に東海大学の創立者松前重義博士によって日本対外文化協会が設立され、その代表団が1967年にブルガリアを訪問したことをきっかけに活発に行われるようになりました。その後、両国間では、様々な文化交流、学術交流、留学生・研究者の交換などが続けられ、東海大学とブルガリア政府の間ではすでに200名を超える留学生・研究者の交換が行われております。こうした約45年間にも及ぶ交流の上に、たくさんのブルガリアに興味を持たれる方々が増えてきたことは大きな喜びであります。
ブルガリアの人々は、ご承知の通り、社会主義国の時代から、故トドル・ジフコフ国家評議会議長をはじめとして大変親日的な国民で、日本でもブルガリアン・ローズやヨーグルト、琴欧洲関の出身国などとして良く知られております。ブルガリアはユネスコの世界文化遺産に9ヶ所も登録されていることでもわかる通り、素晴らしい文化を有した国です。また、一方では世界でも有数のコンピューターのソフトウェア産業を発展させてきた国でもあります。豊かな農業と最新の技術が共存している気宇な国であるとも言えましょう。
ブルガリアは、2004年にNATO、2007年にEUに加盟し、世界においても、より一層重要な役割を果たしはじめています。この激動する国際情勢の中、今後日本とブルガリアは、多方面における価値観を共有するパートナーとして、経済危機、気候変動、平和構築等共通の国際的諸課題について協力関係を緊密化していくことになるでしょう。
昨年は「日本・ブルガリア外交関係再開50周年」及び「日本・ドナウ交流年2009」ということで、1年を通じて多彩な交流行事が日本とブルガリアの両国で開催されました。5月には秋篠宮同妃両殿下のブルガリア公式訪問、G・パルヴァノフ大統領の来日をはじめとして、「Danube in Arts Yamagata」等、数多くの日本とブルガリアの友好関係を深める行事が行われました。日本とブルガリアとの間では、長年にわたり政治、経済、文化、スポーツ等の様々な分野で活発な交流が行われてきていますが、この様な節目を迎えたことにより今後日本とブルガリア両国間の文化・商業・観光面等での交流がより活発化することが期待され、新たな局面を迎えていると言えます。
当協会もこうした状況をふまえ、経済協力、文化交流、教育など青少年の交流等を通して、日本とブルガリア両国間の友好関係と相互理解の増進を図ることにより、少しでも世界平和に寄与できるよう努力を続けて行かなければなりません。関係各位におかれましては、是非とも本協会の設立趣旨並びに活動にご理解とご支援を賜り、皆様と共にこの協会を育てて参りたく、ご協力賜りますようお願い申し上げます。